500メートルの巨大ロボット。操縦の代償は『命』。~ぼくらの~
皆様。おはこんばんにちわ。
サブカル人のコウです。乾燥肌がやばすぎて、本当に肌寒い季節になってきましたね
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さて今回皆様にご紹介するのは、2010年第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞、SFロボット漫画、鬼頭莫宏原作の『ぼくらの』です。この作品、本当に従来のロボットアニメの概念や常識を覆したロボット作品ではないかと常々思います。
○あらすじ
夏休みに自然学校に参加した少年少女15人は、海岸沿いの洞窟でココペリ と名乗る謎の男に出会う。子供達は「自分の作ったゲームをしないか」とココペリに誘われる。ゲームの内容は、「子供達が無敵の巨大ロボットを操縦し、地球を襲う巨大な敵を倒して地球を守る」というもの。兄のウシロに止められたカナを除く14人は、ただのコンピュータゲームだと思い、ココペリと契約を結ぶ。その晩、黒い巨大なロボットと敵が出現する。ロボットの中のコックピットに転送された子供達15人の前には、ココペリと、コエムシと名乗る口の悪いマスコットが待っていた。これが黒いロボット・ジアースの最初の戦いであった。戦闘を重ねるにつれ、子供達はゲームの真の意味を目の当たりにすることになる。
○ロボットアニメという常識を超えた深く重いテーマ
この作品、近未来の日本を舞台に謎の技術で作られた巨大ロボット『ジアース』で地球を守る為に戦う少年少女たちが主人公で、物語は1話ごとに1人の子供に焦点を当てた連作形式で構成されています。原作とアニメでは結末が違うのですが、この作品のなにがすごいかというと、じつはこのジアースを操縦するためにそのパイロットに選ばれた子供の『命』を代償にしなければならないのです。
しかし、子供たちがジアースを操縦しないという選択をすれば、地球を侵略に来る謎の敵が、地球を滅ばすことになってしまう。
つまりこの主人公の子供たちは、『自分の命を犠牲にして地球を守る』のか『戦わずに地球を滅ぼされる』という究極の選択を迫られることになるのです。この自らの極限状態の中で、少年少女たちは己自身の人生や社会とのつながり、家族、大切な人たちのこと、自分の命について向き合い、その意味を問い正していく、、こんな暗く重いテーマのロボットアニメが今まであったでしょうか?
今までのロボットアニメは、悪の組織がいて、その組織が地球を侵略して、無敵のロボットが毎回その敵をなぎ倒していくという内容が一般的なロボット作品に対し、この作品はそんな概念を覆して、等身大の少年少女の『命の意義、人生とは?生きるとは?』そんなリアルな人間たちが紡いだす常識を超えたロボット作品、あなたなら、どのような選択をしますか?以下に宅配レンタルのリンク先を貼り付けておきますので、是非チェックしてみてください!