”それ”が届いた時、人生最後の1日をあなたは誰の為に生きますか?【イキガミ】
みなさま、おはこんです。
本日皆様へご紹介するのは、近未来ヒューマンドラマ『イキガミ』
についてお伝えします。この作品のメッセージ性は強烈でこの作品を見た人それぞれが抱く『死生観』『人生観』について深く考えさせてくれる、そんな究極のヒューマンストーリーになっています。
○あなたにとって、『生きる』『死』『人生』とは何?
見る人全ての命に問いかけるストーリー『イキガミ』
『イキガミ』は、間瀬元朗による日本の漫画、またそれを原作とする映画。『週刊ヤングサンデー』より不定期で連載がスタートしました。
・あらすじ
「国家繁栄維持法(略称:国繁法)」が施行された近未来の日本。
この法律は国民に「生命の価値」を再認識させることで国を豊かにすることを目的とし、その手段として、18歳から24歳までの若者たちを対象にしたある通知を出します。
その通知とは通称「逝紙(イキガミ)」と呼ばれる死亡予告証。1000分の1の確率で選ばれた者は、紙を貰ってから24時間後には死んでしまうため、残りの人生をどう使うのか模索し、様々な思いを抱きながら死を迎えます。
イキガミを配る「逝紙配達人」を務める主人公藤本賢吾は、イキガミを配布していく中で、避けられない死の運命に翻弄されていく人々やその遺族の悲しみや嘆きに触れていきます。
物語は、イキガミを配られた対象者がどのように最期の24時間を過ごして死んでいく姿を描き、最後に藤本がそれをレポートに綴り、所見を述べる形式で描かれていきます。
○今を生きる人たちすべてに送る『命のメッセージ』
この作品、本当に心の底から自身の『人生観/死生観』について考えさせられます。
それは、この作品が持つ強烈な命のメッセージを読者である私達へ強く投げかけているからです。イキガミを受け取った人たちとそれを取り巻く人々のリアルな描写を見ているといつの間にか「自分に、もしイキガミが届いたら・・」
そんな風に作品の中に登場する人物に自分を重ねてしまうんです。自分なら、その最後の24時間をどう生きるのか?誰のために生きるのか?
でも、私たちには自分で自分の人生を自由に生きる権利があります。だからこの国繁法により、国家繁栄の名のもとに死んでいくということに対し、そもそもそんな法律が施行された日本という設定自体に疑問もしくは遺憾を覚える方もいるかもしれません。
でもこの作品が私たちに伝えたいことはそこではないと僕は思います。
自分自身の人生、命、生きることについて本当の意味で向き合ってほしい、辛いことや苦しいことは生きていたら当然誰にだってあります。
何度も傷やあざを作り、時には心も傷つけられて、もしかしたら死にたいと思う人もいるかもしれません。
でもそんな想いを感じて、今を生きることに疲れた人たちにこそ、この作品の持つ『生きることの意味/命のメッセージ』を感じてほしいと切に願います。
○実写映画により、よりリアリティあふれる作品に
この作品、2008年に松田翔太さん主演で実写映画化されました。
実写化されることによりより世界観に深みと、リアリティあふれる作品になっています。
実写化し、映像化することで作品の持つメッセージ性や演出が深みを増したコミックの実写化作品の中でも、この『イキガミ』ほど実写化に成功した作品はないと僕は思います。
以下に、ゲオのオンラインレンタルサービスのリンクを貼っておりますので、
まだご覧になっていない方は、原作とあわせてぜひチェックしてみてください。
イキガミ みちしるべ Ikigami Michishirube
○終わりに
いかがでしたか?
今を生きるって、本当に単純なようで難しく、複雑になってきていますよね。
でもだからこそ、この作品を通してあなた自身の人生を、そして生きることに疲れた人、生きることに希望を見出せない人、生きることの意味が分からない全ての人へこの作品が少しでも皆さんの心に届き、今を懸命に生きるあなたの『生きるみちしるべ』になることを願っています。
人生最後の24時間、あなたにイキガミが届いたら、あなたは誰のために生きますか?