おすすめ 特撮タイトル【仮面ライダー龍騎】
皆さん、おはコンです😊
サブカル人のコウです❗️さて、本日皆様におすすめしたいタイトルは、私の本業であります〝特撮〟のジャンルからのイチ押しタイトル【仮面ライダー龍騎】
について、ご紹介したいと思います。
この作品は、僕がしばらく離れていた特撮の世界に引き戻してくれた作品であり、そして僕をどっぷりと特撮オタクに引き込んだ、【特撮という作品の概念】を覆した作品です。
つまりこの作品は、
特撮=子供向け番組という概念を大きく覆した作品です。
皆さんも、どこかで感じていませんか?
・いやいや、特撮なんて子ども向けの番組でしょ?
・特撮なんて子供向けで、大人が見てもつまんないでしょ?
正直、僕もそう思って、大人になってから特撮から離れていました。
この作品に出会うまでは。
仮面ライダー龍騎とは?
2002年~2003年にテレビ朝日系列で放送された特撮テレビドラマ作品。2000年放送された仮面ライダークウガを始めとする全20作の【平成仮面ライダーシリーズ】の第3作目にあたります。
本作品は、平成仮面ライダーシリーズとしては作中で初めて「仮面ライダー」の言葉を用いた作品。設定や世界観に重きを置いた前2作のクウガとアギトとは趣を変え、「13人の仮面ライダーが自らの望みを叶えるために最後の1人になるまで殺し合い続ける」という人間同士の競争、それに付随する人間関係の描写を重視した作品になっています。
ライダー同士の戦いという破天荒なシチュエーションを採用、さらにはカードゲームの要素を取り入れたバトル方法を取り入れている。放送開始後は、ライダーが自身の欲望のために他のライダーと殺し合うというストーリーや、悪役であっても正式に「仮面ライダー」を名乗るという設定が、「子供番組としては不適切である」という意見も新聞投稿などに見られたほどです。
本作のように、悪役が正式にライダーを名乗ったり、殺しの描写や演出を物語に盛り込むことは、当時と比べて現在は放送の規制が厳しいことや子供たちに悪影響を及ぼすという理由から、この時代だからこそ描くことが出来たある意味全20作の平成仮面ライダーの中でも挑戦的な作品であり、仮面ライダーの常識を打ち破ってくれた作品でもありました。
龍騎という作品の実績と評価
本作品の斬新な設定は中高年の消費者層から強い反発を受けたものの、主要視聴者である男子児童向けの商品展開は成功を収めました。
また、キャラクター商品売り上げは、前作を大きく上回る139億円を記録し、2009年度の『電王』までのライダー売上に抜かれるまで、平成ライダーシリーズ史上最も高い実績を残していました。当時ブームであり、現在も世界的に大人気のカードゲームである【遊戯王】の【カード】という点に目をつけて、カードを使った戦いを展開をするという当時の仮面ライダーでは斬新な設定が、このキャラクター商品の売り上げを伸ばした最大に要因であるといえます。
また、本作品こそが、平成仮面ライダーシリーズの長期化を決定付けた作品となり、白倉プロデューサーは十数年後のインタビューで「特撮番組自体が龍騎以前・以後に区分していいくらい、龍騎の存在が転機となった」と語っているほど、この作品がのちの特撮作品に大きな影響を及ぼすことになりました。
ストーリー
西暦2002年。人間が忽然と失踪する事件が連続発生していた。真相を追うネットニュース配信社OREジャーナルに所属する見習い記者の城戸真司は、失踪者の部屋を取材中、奇妙なカードデッキを発見し、その力で仮面の戦士に変身した真司は、鏡の中の世界に迷い込み、自分と同じような仮面の戦士がモンスターと戦っている光景を目撃する。
現実世界への帰還を果たした真司は、もう1人の仮面の戦士である秋山蓮や、彼と行動をともにしている神崎優衣から、連続失踪事件はミラーワールドに住むミラーモンスターによる捕食であること、仮面の戦士はミラーモンスターの力を行使できる超人・仮面ライダーであることを知らされた。真司は、蓮が変身する仮面ライダーナイトと同じようにミラーモンスターと契約したことで、正式な仮面ライダー龍騎となり、ミラーモンスターから人々を守るために戦っていく。
仮面ライダーは全部で13人存在し、それぞれの目的のために、最後の1人になるまで戦わなければならない宿命にあった。
真司と蓮は、優衣の説得もあって共闘しながら、ミラーモンスターと戦っていくが、同時にライダーバトルは混迷を極めていく。
龍騎のココがすごい!①:斬新なストーリー
やはり、本作の1番のスゴさは現在の仮面ライダーでは決して真似できないそのストーリーにあります。
この龍騎のストーリーこそが、僕自身の特撮=子供向け番組という常識を完全に打ち破ることになります。
13人もの仮面ライダーが登場するという点も、前作のクウガやアギト、それ以前の昭和ライダーのどの作品にもこれほどまでのライダーを1つの仮面ライダーの作品に登場させるという点も衝撃的でした。
しかし、さらに驚くべきことは、その13人の仮面ライダーが、自身の目的の為に殺し合いをするというこのストーリーなんです。
皆さんもよく考えてみて下さい。恐らく仮面ライダーを知っている人も知らない人も、
仮面ライダー=正義の味方という印象はありませんか?
弱きを助けて悪を挫く存在。救いを求める人に手を差し伸べてる希望の存在。まさに仮面ライダーはヒーローであり、正義の味方だと。
もちろん、その認識は正しいですし、本来仮面ライダーという存在はそうであらなければいけません。
しかし、その常識、固定観念は本作で完全に裏切られることになるんです。
正義の存在であり、ヒーローであり、人々の希望であるはずの仮面ライダーが、自身の私利私欲のため、目的の為に、殺し合いをする。それも、最後の1人になるまで。
僕自身、このストーリーを見たときに本当に震え上がりました。
正義の存在同士が殺し合う。自分が正しい、自分の望みを叶える為、目的の為にエゴをむき出しにして争いをしてしまう。これってまるで、戦争そのものだと思いませんか?
自分の中の信じているもの、主張する言葉や思想が反発して、争いが生まれる。僕はこの作品を見た時、まるで戦争そのものだという感覚になりました。
この作品が生まれた経緯も、13人という多くのライダーを投入し、それぞれのライダーの価値観や思想などを多く視聴者に投げかけて、子供たちに〝正義とは何か?〟〝人が生きる上で正しいこととは何なのか?〟〝何故、人は傷き、傷つけ合ってしまうのか?〟
そんな、大人たちでさえ難しい問答を、この作品では子供たちに考えて、そして自分たちなりの答えをこの作品で見つけて欲しい。そんな深い願いとメッセージが込められた作品なんです。
いかがですか?
大人でも感銘を受けるような深く、そして重いテーマ/メッセージが込められた作品が、子供向け番組として、放送されていたんですよ?
この作品が、どれだけ深く、残酷でそして衝撃的な特撮タイトルなのか、ご理解頂けたでしょうか?
龍騎のココがすごい!②:複数の結末の存在
この点も衝撃的でした。
実はこの作品、テレビシリーズ、劇場版、テレビスペシャルで、何と複数の結末が存在してるんです。
この点も今の仮面ライダーでは、考えられない設定です。
通常、どんな作品をとっても基本的には結末は1つしかありませんよね?
ところがこの龍騎という作品においては、全てを合わせると4つの結末が存在している作品になっているんです。
例えば劇場版では、テレビシリーズが放送中であるにもかかわらず、最終話として構想されていた内容が先行公開されました。それは、予定調和の否定こそが、本作品の当初からの狙いだからです。
また、テレビスペシャルは、テレビシリーズや劇場版とは設定が大きく異なり、「戦いを続ける」か「戦いを止める」かの2つの選択肢が提示され、テレゴングを使った電話やインターネット投票によってドラマの結末が変わるなどの手法をとりました。
並列構造の各作品をすべて同時に見ている視聴者は、先に提示された「別の結末」がテレビシリーズの今後の展開に予感として組み込まれるという複合的な視聴体験をすることが可能になっているんです。
これは、選択肢によって分岐する展開がパラレルワールでありつつもテレビシリーズ、劇場版、テレビスペシャルを合わせて、どこかで響き合う、伏線をいくつも張り巡らされた壮大な1つの【仮面ライダー龍騎】という作品を味わえる。
こんな楽しみ方が出来る作品は、昭和/平成/令和の仮面ライダーのどの作品を見ても本作だけです。
評価/レビュー
それでは、ここで本作の評価を見ていきたいと思います。
ネタバレを極力排して書くには惜しい。
クウガ同様、見終わって納得できる作品だと思う。
平成ライダーが昭和ライダーはもちろん、前作をも覆すチャレンジングなシリーズだとしたら、この作品はまさにそれを極限までやった作品だろう。
クウガとは違った壮絶さ。
ライダーたちが反目し合ったり協力し合ったりという、平成ライダーの一つの型を作った作品かもしれない。
主役の好青年ぶりは相変わらずだが、その脇を固める他のライダー達は、ひたむきであったり、一癖もあったり、冷酷無比な極悪人やある思想に固執して暴走する人物など様々。
警察に協力する訳でも、必ず人助けでも無く、レビュータイトルの通り戦う理由も様々。
レギュラー陣他登場するライダー達のキャラクターも立っており、ストーリーも単なる50話を消化するような冗漫さは無い。そして壮絶な内容とは裏腹に、主人公周辺の人たちの楽しいやり取りの場面もあって楽しくもある。
良い言葉が見つからないが、壮絶な話の中にもコミカルさもあり、約50話を通して見ていられる。
後半の盛り上がりもすごく力がある。
レビュワーの中では平成歴代ライダー作品で確実に1位か2位に入る作品だろう。
「…そこにあるのは純粋な願いだけである。」
この言葉がこの作品の全て。
正義の象徴仮面ライダーが戦いあうという事で、平成ライダーに新しい風を吹かせた作品。
1号2号だにとどまらず、たくさんのライダーが登場します。
すべては己の願いの為に、我の強い魅力的なキャラクターたちが織り成す群像劇。
その中に突然巻き込まれることになった元気で真っ直ぐな主人公、城戸真司。
戦いを通じてどう考え、どういう結論にいたるのか。
是非、見届けてください。この傑作を。
特撮はもとより自分の中では最高レベルのドラマです。
登場人物全てが良い意味でも悪い意味でも"人間"らしいので大好きです。勧善懲悪を真っ向から否定しているので、子供向けとしては失格かもしれません。事実、放送当時のバッシングは凄かったようです。
子供の頃はライダーバトルに惹かれてテーマに目がいかなかったので普通のヒーロー物でした。が、それなりに成長した目で見ると、とんでもないことを描いてるのに気付き、完全にドはまりしました。34話のrevolutionが鳴り響くなかでのサバイブは目に焼き付いてます。
叶えたい願いを求め争いは止まりませんし、ラスボスを倒して終わりという話でもないです。結局は願いに善も悪もないのです。いかにもな悪人も出てきますが否定されてませんし、主人公すら物語上では肯定されないのが凄いです。この辺りの徹底したところは作り手の信念でしょうね。
最終回誰の願いが叶ったのか、一見分かりづらいですが、是非考えてみてほしいです。それを理解できたとき私の中で仮面ライダー龍騎という作品は傑作となりました。本当にスッキリした終わり方でした。
長年愛されている平成ライダー、素晴らしい作品が多くありますが、私の中ではこれが一番です。
最初、全く興味なかった龍騎だが、オタク仲間が皆、口を揃えて面白いと言うので見てみた。
メチャクチャ面白い。
普通、ライダーは正義の為に闘うのだが(怪物やら悪の組織)この作品にはそんなものありません。
神崎という実在するのかしないのかさえはっきりしない男からカードデッキという変身アイテムを手渡され、13人のライダー達が闘います。
早い話がライダー同士の殺し合い。
最後に生き残った者にはどんな願いも叶うという。
ライダー達も今までに無かった人物達。
それぞれに闘う理由が違います。闘いの場はミラーワールドと呼ばれる鏡の中の世界。
自分自身とモンスターしか存在しない、全てが左右逆の世界で壮絶なバトルを繰り広げられます。
お気付きのように、これはとても子供向けの作品ではありません。
「何の為に闘うのか?」
「誰の為に闘うのか?」
これがテーマとなっていると言っていいでしょう。
全くの絵空事の物語なんですが、はっきりとした生きる目的を持っている人は果たして何人いることでしょうか?
ほとんどの人は
何の為に生きてるのかわからないまま日々を過ごしてるのではないでしょうか?
その点、現代社会に通じるものがあると感じました。
出演者がイケメン揃いなので特撮俳優が注目を集めるきっかけとなった作品でもあります。
ちなみに純烈メンバー、小田井涼平は悪徳弁護士、北岡役で出演されています。
いかがでしょうか?
この評価を見ていると、いかにこの龍騎という作品が既存のライダー作品の概念を覆した新たな境地を見出した作品であり、そして特撮=子供向けという常識を覆した衝撃作ということがおわかりいただけたでしょうか?
終わりに
特撮の概念を真っ向から覆し、衝撃とその背景にあるメッセージ、そして全ライダー作品の中で最も残酷で深いこの龍騎という作品。
きっと、現代を生きるあなたにも深く語りかけてくるものはあるはず。
あなたは、最近なんとなく生きてはいませんか?あなたは、何か生きる上で、目的や願いを持って生きていますか?何のために生きているのかわからなくなってはいませんか?
もしそうだとしても大丈夫です。この作品の中のライダー達、生きる目的、叶えたい願い、そのために必死になって生きた彼らを見て、答えを探していきましょう。
僕はこの作品に出会って、誰かの心の希望になるという願い/夢を見つけることが出来ました。
あなたもきっと見つかるはず。
自分だけの生きる目的、叶えたい願いについて、この作品を通して、もう一度考え、見つけてみてはいかがででしょうか?
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