サブカル魂☆

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私は歌う、「君」がいたことを証明するために~青春ラブストーリー『ソラニン』~

皆様、おはこんばんにちは。

 

サブカルモンスターのコウです。本日、皆様におススメしたい作品は、2005年~2006年で週刊ヤングサンデーにて連載された浅野いにお先生の『ソラニン』について、ご紹介します。「ソラニン」の画像検索結果

単行本は全2巻。単行本の売り上げは90万部で、で2010年に宮崎あおいさん、高良健吾

さん主演で実写映画化された。種田成男井上芽衣の小さな恋や人間模様を描いたストーリー漫画作品。舞台は、東京都狛江市小田急線和泉多摩川駅周辺。タイトルの「ソラニン」は、作者が当時交際していた彼女が

日本のロックアーティストアジアンカンフージェネレーション(通称アジカン)のファンで、「アジカンの新しいアルバム、ソラニンって言うんだって」の一言がきっかけだったそうです。ちなみに、私もアジカンは大好きですw

 

○この作品が持つ魅力とは?

テーマは、「就職」「将来/夢」「大人になるということ」「理想と現実」「ささやかな幸せ」「恋」すべての人生へ迷う、大人になりきれない大人たちへ~

この作品、いってしまえば主人公種田と芽衣子のささやかな恋模様の作品なのだが、単純にそんなラブストーリーだけにとどまっていまい点がとにかく素敵なんです。浅野先生の、優しくも温かみがあるタッチで描かれる個性的な種田を取り巻くキャラクターや、そのキャラが織りなす群像劇が、なぜか読者の心にどこか共感して響くような内容になっているのではないかと思うのです。

 

この作品、上記でも述べましたが、今学生生活を終えて多くの社会人になって今を懸命に生きている人たちが、一度は必ず迷う将来のこと、就職のこと、自分のやりたいことを夢を追い求めるのか、それとも理想をあきらめ現実に社会と向かって生きていくのか、、そんな、私も含めてきっとだれもがそういう「学生」から「大人」にならなければいけない瞬間、これらのことを一度立ち止まって自分の人生と向き合い、考えたのではないでしょうか?この物語の主人公の種田も、同じくこの「大人になる/社会と向き合う」ために、どうすればいいのかわからず必死にもがいて、悩みます。

 

この作品の最大の魅力は、そんな「大人にまだなりきれていない人たち」が持つ等身大の悩みを抱えている種田に、いつの間にか共感し、理解して、そんな種田に自分自身も重ねてしまっているんですよね。でもそんな、変な意味で背伸びをしないリアルな主人公が織りなす物語が、きっと読者を共感させるんではないかと感じるのです。

 

ソラニン(曲)について

作中に歌詞のみ登場する楽曲「ソラニン」は、新たにASIAN KUNG-FU GENERATIONがメロディをつけ、宮崎あおい高良健吾に提供、実際に劇中で演奏された。このシーンがね、また本当にいいんですよ。宮崎葵の透き通るようなそれでいてせつない歌声が、本当に素敵なんです。

https://www.youtube.com/watch?v=zmMpKsWdpHg

 

まだ、人生で悩んでいるあなた、先が見えなくて不安でいるあなた、大人になりきれないあなた。是非この作品に触れて、種田のそしてソラニンという曲を聴いてみてください。きっとあなたの中に、あなたなりの人生をゆっくりでも進んでいくためのヒントが見つかるはずです。以下は商品リンク先です。ちなみにソラニンとはジャガイモの芽の毒のことだそうですよ。