退屈な日常をブッ放したいあなたへオススメ!『ジャガーン』
皆さん、おはコンです。サブカル人のコウです。
気づいたらもう1月も中頃に入っていて、本当に時間が経つのが年々早くなっているなーと感じる今日この頃です。
さて、そんな中本日皆さまへご紹介するのは、日常生活の中で退屈な日々を、全部ぶっ放してやりたい!毎日イライラで、ストレスをぶっ放して発散したい!という方にオススメの漫画作品「ジャガーン」について、ご紹介したいと思います。
[:この記事の内容]
- 破壊と絶望のダークヒーロー『ジャガーン』とは?
- 新たな『ヒーロー像』の確立
- 過激な演出、圧倒的画力で描かれる強烈な物語
- 終わりに
○破壊と絶望のダークヒーロー『ジャガーン』とは?
原作は金城宗幸、漫画はにしだけんすけ先生によるビックコミックスピリッツにて、2017年10号から連載中の作品です。この作品、累計555万部突破し、「このマンガがすごい!」にもランクインされている話題作です。(2017年オトコ編11位)
・ストーリー:
舞羽市にて突如として空から大量のカエルが降ってきます。そのカエルはキチガエルと呼ばれ、寄生した人間を欲望のままに暴れ回る異形の存在・壊人へと変貌させる存在です。
交番勤めの警官・蛇ヶ崎晋太郎は同棲中の彼女と、このまま結婚して家庭を持って子供が生まれて――という未来をつまんなそうに思っていながらも平凡な日常を送っていました。しかし、その日常がある日、終わりを告げます。蛇ヶ崎晋太郎は騒動に巻き込まれ、自身も半壊人の戦士『ジャガーン』となり、壊人の戦いに身を投じていくことになります。
○新たな『ヒーロー像』の確立
以前、このブログでもご紹介したんですが、私は『仮面ライダー』『スーパー戦隊』『ウルトラマン』などが、大人になってからも大好きで、いわゆる『ヒーロー』ものにとても魅力や憧れを感じるんです。
人が『ヒーロー』という絶対的な存在にあこがれる理由は、強く、たくましく、自分が
ピンチの時、悩んでいる時や助けを求めているときにさっそうと駆けつけて、危険を顧みず誰かを守るために戦う。そこに何か、見返りを求めることもなく。だからヒーローはいつの時代もかっこいいと思うんです。
しかし、この作品を見たとき私は、自分の思うヒーロー像とは全く別の切り口で描かれていたことに衝撃を受けました。
誰かを守りたい、助けたい、そのために自分が敵である『壊人』になるかもしれない中で、半壊人戦士ジャガーンとなり戦う姿はまさにヒーローそのものなんですが、この主人公の蛇ヶ崎は、誰かを救いたいという思いと、単純に敵を倒すことに対して『気持ちよさ』『敵を一撃で殺す快感・爽快感が楽しい』という、『自身の欲求を満たしたいがために戦う』という、ヒーローにあるまじき一面も持ち合わせてしまっています。
元に、この蛇ヶ崎のような半壊人戦士は他にも出てくるんですが、しかしどの戦士
たちもヒーローというより、己の欲望を満たすために力を利用して無茶苦茶しまくるんですよね。その姿は、正直とてもヒーローとは呼べないものでした。
この作品の要素として、自身の欲望をコントロールしないと主人公の蛇ヶ崎のような半壊人は敵である欲望の塊である存在『壊人』になってしまうことから、この作品は、ヒーローでありながらそのヒーロー像としてふさわしくない自身の欲求/欲望と戦うという破壊と欲望、そして絶望のダークヒーローともいうべき『新たなヒーロー像』を確立した作品ではないかと感じました。
○過激な演出、圧倒的画力で描かれる強烈な物語
この作品、人間の持つ最も純粋で最も難しい『欲望』が生み出す『善悪論』が描かれているんですが、何よりその欲望の描写が本当に生々しく、そして過激なんですよね。
人の欲望ってこんなにも醜く、あさましく、そして制御の難しいものなんだと。
この金城先生とにしだ先生による圧倒的な画力や、ストーリー構成が本当にずば抜けており、その欲望の様や、戦闘シーンなどの強烈な描写は、見る人を虜にします。
そして見る人に問いかけます。
もしあなたが、これらの登場人物として同じ状況になった時、自分の欲望と戦い、正しく生きていくことが出来るのかと。
『欲』という人間の中に誰にでもあるある種の『魔物』とどのようにして向き合っていくのか。
そんなことを考えさせられる作品になっています。
○終わりに
いかがでしたか。
この作品、本当に男の子、特にバトルものやヒーローものが好きな人にはぜひともおススメしたいです!
新しい、そしてどこか考えさせられるテーマで衝撃を放つダークヒーロー作品、あなたも日常をぶっぱなしてみませんか?
ジャガーン 1-9巻 新品セット にしだ けんすけ (イラスト), 金城 宗幸 (原著)
それでは、皆さんの日常がよりすばらしいことになることを祈って。